「弥次さん喜多さんと街歩き」とは、『東海道中膝栗毛』の原作ストーリーをまるごと現在の道の上に接写して、今から200年前の旅の行程を弥次さん喜多さんと共にめぐる”まち歩きプログラム”です。
総合サイトは下のリンクをクリックしてご覧ください。
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このページは、もっと知りたい方向けの「活動の詳細」になります。街歩きからwebサイト展開に至るまで、やじきたコンテンツに関する活動の歩みを時系列で紹介していきます。
1.活動概要
活動年表
2018年 | まち歩きプログラム「弥次さん喜多さんと街歩き」(大阪編)始動 |
2019年 | 大阪・新町遊郭の跡地を辿るまち歩きツアーを実施 これにて『東海道中膝栗毛』大阪編すべての舞台(スポット)に立ち寄る |
2020年 | 弥次さん喜多さんが辿ったルートを道の上に再現していく活動を開始 |
2021年 | 弥次さん喜多さんの1日大阪観光コースを再現 ここまでの集大成として「弥次さん喜多さんと街歩き」スライド上映会を実施 |
2022年 | webサイト版「弥次さん喜多さんと街歩き」の運営をスタート |
2023年 | webコンテンツ「あらすじで読む『東海道中膝栗毛』」大阪編を公開 タイトルを「現代語訳『東海道中膝栗毛』」に改め、対象エリアを大阪から原作全域に拡大 京都での弥次さん喜多さんの初日の観光コースを再現した東山七条~五条新地のまち歩きツアーを実施 |
活動の基本情報
●活動記録リンク一覧
●企画運営者について
企画運営 鈴木 遥
プロフィール詳細:https://note.com/harukasuzuki/n/n4c19db86e914
主な職能は、取材執筆、ノンフィクション制作、書籍づくりです。大阪への移住をきっかけに、活字メインの創作活動と並行して、まち歩きの仕事もするようになりました。
そして2013年、弥次さん喜多さんと出会います。
2.活動のきっかけ(2013年~)
活動の歩み
– きっかけ編 –
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まち歩き活動を始動
2013年から大阪を拠点に、ツアーガイドをはじめとする街歩き関連の仕事をするようになりました。これらの活動が「弥次さん喜多さんと街歩き」の着想や知識の土台になっています。
●まち歩きに関する代表的な仕事実績
※いずれも2010年代
出版メディア | 街歩きエッセイ連載 / 街案内冊子制作 / 雑誌の「歩く」特集 企画・編集 他 |
ツアーガイド | 「遥さんと街歩き」シリーズ講師 10数年継続中 / 「近代建築講座」講師 他 |
地方創生 | 観光モニターツアー同行調査 / ヘルスツーリズム事業の事例調査 / 大阪府全域のまち歩き観光ボランティア実態調査 他 |
メディア出演 | 日本テレビ「ぶらり途中下車の旅」(落語家の林家たい平さんに建物案内) 毎日新聞・朝日新聞(まち歩き活動を語る) 他 |
弥次さん喜多さんとの出会い
2013年、大阪でまち歩き活動を始めてすぐに、市内各地の観光名所で「弥次さん喜多さんも訪れた〇〇」というキャッチフレーズを見かけるようになりました。
「『東海道中膝栗毛』なのに、なぜ大阪?」――そんな疑問から作品の存在を意識するようになり、いくつかの段階を経て、弥次さん喜多さんと街歩きをするアイデアを実現したいと思うようになりました。
3.「弥次さん喜多さんと街歩き」始動(2018年~)
活動の歩み
– まち歩き編 –
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「弥次さん喜多さんと街歩き」は、『東海道中膝栗毛』の八編(完結編)にあたる大阪編(大阪名所めぐりの旅)から活動をスタートしました。
<2018年>準備に着手
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かねてから温めてきた弥次さん喜多さんと街歩きをするアイデアが実現可能かどうか下調べしたうえで、活動の土台となる原作本『東海道中膝栗毛』の選定に着手しました。
たくさんの同タイトル原作本があるなかで、原文版は岩波文庫、現代語訳版は静岡出版の『東海道中膝栗毛』を参考文献として選びました。
<2019年>弥次さん喜多さんの立ち寄りスポットをリスト化
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今から200年前に刊行された原作を現代語訳版と照らし合わせて読み進めつつ、弥次さん喜多さんが大阪観光で立ち寄ったスポットやルートをリスト化していきました。
すると原作の大阪編に登場する場所のほとんどが、私自身もツアーガイドの活動などですでに訪れた場所であることが分かりました。残す未訪問地は江戸時代に遊郭だった新町のみ。まずは知識の不足を埋めようと、今の新町を実際に歩いてみることにしました。
<2019年>新町界隈のまち歩きツアーを実施
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私が講師(コースづくり兼ガイド)を務めるまち歩きイベントで、秋の開催分を新町界隈に決定。最寄りの四ツ橋駅に集合し、遊郭の手前に架かっていた橋の跡から正門跡を通過して遊郭の中のメインストリートへと、江戸時代の遊郭をできる限り当時の状況に合わせてたどりました。
👑これにて『東海道中膝栗毛』大阪編すべての舞台に立ち寄ることができました。
<2020年>弥次さん喜多さんが歩いたルートを道上に再現
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この活動の最初の到達目標に掲げていたのが、弥次さん喜多さんの2人がたどったルートそのものを道上に再現していくことです。
コロナ禍が少し落ち着いた秋以降、週末に少しずつ原作大阪編のはじまりから順に同じルートを歩きつつ、道中の風景を写真に収めて、データを収集していきました。
<2021年>弥次さん喜多さんの1日大阪観光コースを再現
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翌年も引き続き週末に少しずつ、弥次さん喜多さんがたどったルートを実際に歩いて、道中の風景を写真に収めていきました。
そして2人が一日かけて大阪中心部をひととおり巡る「大阪観光1日目」のルート再現を完了させたところで、一旦ルート再現は一区切りとすることに。次のアクションに進むことにしました。
👑大阪名所をルートでつないで、弥次さん喜多さんの1日大阪観光コースを道上に再現することができました。
<2021年>「弥次さん喜多さんと街歩き」スライド上映会を実施
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新型コロナ感染拡大の状況下、私が講師を務めるまち歩きイベントが屋内にて講演スタイルで実施されることになりました。それに伴い、まち歩きグループ向けに『東海道中膝栗毛』のストーリーを写真でたどるスライド上映会「弥次さん喜多さんと街歩き」を実施しました。
普段のまち歩きイベント同様に、コースを記したレジュメと地図を手に、プロジェクターに映したスライド写真を順に解説しながら、弥次さん喜多さんが歩いた1日がかりのルートを共にたどりました。
👑「弥次さん喜多さんと街歩き」として初の発信の場になりました。
<2022年>弥次さん喜多さんが歩いたルートを地図上に記録
![](https://streetnet.jp/wp-content/uploads/2022/09/d2517293beb1fc380000b3518ad822d0-1024x692.jpg)
弥次さん喜多さんが歩いたルートそのものを道上に再現する次のステップとして、かねてより目標に掲げていたのが、そのルートを誰もが共有できるかたちで記録することです。
そこでベースとなる地図や方法を選定し、ひとまずGoogleマップのマイマップ機能で地図を仮作成しました(webサイト編に続く)。
4.webサイトを開設(2022年~)
活動の歩み
– webサイト編 –
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2022年秋頃にやじきたコンテンツのweb公開をスタートしました。「弥次さん喜多さんと街歩き」の略称は「やじきた街歩き」としています。
<2022年>webサイトを開設
![アイキャッチ](https://streetnet.jp/wp-content/uploads/2023/08/6106f6a9075f53952a6acbd242907f60-1024x720.jpg)
当初は、リアルまち歩きの次のステップとして『東海道中膝栗毛』のストーリーをたどれるデジタルマップを作成し、その先にサイト開設という構想を思い描いていました。しかし着手の入口段階で、自分自身が持ち合わせている技術を考慮すると、マップよりサイト開設のほうが遥かに簡単なことに気づきました。
サーバーを用意してドメインを取得し、手を動かしているうちに、webサイト版「弥次さん喜多さんと街歩き」が粗削りながらも完成しました。
👑webサイト版「弥次さん喜多さんと街歩き」の運営をスタートしました。
<2022年>web版「やじきた街歩き」始動
![](https://streetnet.jp/wp-content/uploads/2023/04/f7ffb0594a285f00ae1f0b318da7b049-1024x626.jpg)
今は大幅リニューアルしている
やじきた街歩きをweb展開していくにあたって、リアル街歩きで再現してきた原作ルートを土台に、『東海道中膝栗毛』の”街歩き&読書体験コンテンツ”というコンセプトを改めて打ち出しました。
そしてまず最初に今後展開していくコンテンツの基礎情報として「本の解説」記事を公開しました(下のリンク)。
<2023年>現代語訳『東海道中膝栗毛』を本格始動
![](https://streetnet.jp/wp-content/uploads/2023/08/3-1024x536.jpg)
やじきたコンテンツに着手するより前(2015年頃)からすでにアイデアとして持っていたのが、会話の繰り返しで構成された江戸時代の大衆文学(『東海道中膝栗毛』含む)を現代風にチャットストーリー(会話の吹き出し)や場面ごとに小見出しや写真と共に視覚的に表現することでした(下のきっかけ記事参照)。
これまでの活動の集大成として「あらすじで読む『東海道中膝栗毛』」大阪編を作成し、アイデアを形にしました(※その後「現代語訳『東海道中膝栗毛』」に改題)。
<2023年>対象範囲を大阪編から原作全体に拡大
![](https://streetnet.jp/wp-content/uploads/2023/08/2-1024x536.jpg)
制作と公開を進めていくうちに、読者の圧倒的なニーズは初編(東海道の旅)にあり、最終編にあたる大阪編を読んでもらうためにも、改めて初編が重要だと考えるようになりました。
そこで対象範囲を原作全体に拡大し、大阪編のスタイルを応用して、初編(旅立ち~箱根宿)のあらすじを作成しました。
![](https://streetnet.jp/wp-content/uploads/2024/05/ede6bfd676df766ac964b1043d3298b1-150x150.png)
引き続き制作を進めています。最新コンテンツはこちらのリンク一覧からお進みください。