「本の宣伝ちらし」を配布しています(2024年12月)

『孤高に生きた登山家 岡野金次郎評伝』の宣伝ちらしを作成し、配布を開始しました。どのような本なのか、概要が一目で分かるようになっています。

本の宣伝ちらし 表面/裏面

表面

裏面

内容① 本のあらすじ

本のあらすじ――現在の登山ブームの始まりに岡野金次郎がいる
岡野金次郎(1874年-1958年)は、1902(明治35)年に小島烏水と共に日本人登山家として初めて槍ヶ岳に登頂した「日本近代登山の先駆者」です。さらに同年、英国人宣教師のウォルター・ウェストン(のちに「日本近代登山の父」と呼ばれる)の存在を発見し、自ら会いに行くことで、日本の近代登山の普及を早めた人物だと歴史上評価されています。

しかしその名誉ある実績は長い間歴史に埋もれ、ほぼ無名のまま生涯を閉じました。そして死後、思わぬことから神奈川県平塚市の湘南平に高さ三メートルもの立派な「岡野金次郎記念碑」が建立されます。そこから先も謎多き登山家として、細く長く語り継がれながら時代が流れ、2024年4月に岡野金次郎は生誕150年を迎えました。

『孤高に生きた登山家 岡野金次郎評伝』は、岡野金次郎の親族13名(孫・ひ孫世代)の全面的な協力のもと、これまで非公開だった親族保管の日記20冊、小島烏水との往復書簡、関係者らの証言、膨大な資料をもとに複数人で調査や検証を重ね、10年以上かけてその孤高の登山家像を追った山岳ノンフィクションです。

内容②『孤高に生きた登山家 岡野金次郎評伝』はこんな本

謎多き登山家岡野金次郎について、多岐に渡る調査でたくさんのことを初めて明らかにしました。

01.日本近代登山の幕を開き、登山史から消えた登山家の全貌が明らかに
岡野金次郎は横浜市で生まれ育ち、晩年を平塚市で過ごしました。本書ではその83年の生涯と、そこから死後数十年にわたって徐々に評価を高めていった出来事を、初の評伝として統括しました。「生誕150周年 岡野金次郎年譜」も収録しています。

02.日本の近代登山文化が開花したまち横浜での山岳コミュニティの形成過程が明らかに
本書では明治30年代の横浜で、岡野金次郎、小島烏水、ウォルター・ウェストン、広重ハッパ―ら、若き登山家たちと山好きな西洋人たちが出会い、交流することで、山岳文化が花開いていった様子を描いています。

03.非公開だった岡野金次郎の日記で、小島烏水との関係性や旅の全貌が明らかに
岡野金次郎は小島烏水との冒険登山だけでなく、気の向くままに全国の山々を巡る登山スタイルの先駆者でもありました。しかしその記録はこれまで公表されていませんでした。

今回、九州から樺太までの長旅の全貌、長く不仲説がささやかれていた小島烏水との本当の関係性、死去当日までの日常といった事柄が、日記や手紙などから初めて浮き彫りになりました。

04.湘南平に岡野金次郎記念碑が建立された詳細な経緯が明らかに
平塚市は昭和36年、湘南平に高さ3メートルの「岡野金次郎記念碑」を建立しました。彼の生前には誰も予想できなかった出来事です。本書ではなぜ岡野の記念碑が建立されたのか、推薦人斎藤昌三との晩年の交流から始まる詳細な経緯を辿っています。

そして生誕150年を迎えた令和6(2024)年5月。「第1回岡野金次郎碑前祭」が開催され、平塚市長や岡野金次郎・小島烏水の親族らが出席しました。

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